キャップ。
「あたしもさあ教えるから教えてよ。」
「えー。嫌。」
きっと、よっぽど秘密にしたいことなんだ。
「ちぇっ」

「それより君、もう9時回ってるよ?」

「いいよ、学校泊まる。」
「親は?いないの?」

「いなぁ〜い」

「嘘やろ。」

「ちょっとうそ。」
舌を出して悪戯っ子のようにした。
「なんやそれ!」
ブハッと笑った。
「親はいるけど心配してくれる親はいない。」
「ふーん。俺も実は泊まりがけなんだよね。」
「嘘?」
「ちょっとうそ。」
さっきのあたしとおなじようにした。
「君が心配だから俺も泊まる。」
< 4 / 4 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

《O2》‐simple street‐

総文字数/1,209

恋愛(その他)5ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
He said . 『あんた知ってる?“ナミダ”って“恋水”って書くんだって。乙女チックでしょ?』 何時だって彼は誰も求めはしない。 彼はあたしにとって空気に等しい存在。 常にそばにある。 なければならないもの。 重要なのは彼がいてあたしがいるってこと。 人間は酸素がないと生きていけない。 それと同じように彼がいないとあたしは生きていけない。 つまり、彼=酸素《O2》ってこと。 Do you understood ?

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop