僕らの時間
「ほな家帰って暖かくしよ」

熱計って判ってしまったら、よけいにしんどなるもんな。

高原の頭を優しく撫でてやると気持ち良さそうに目を細める。

「…わかった」

「自分で立てるか?」

「…ん。大丈夫」

高原の家に俺も着いていこうとしたら「風邪移るからええ」と拒絶された気分になった。





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