~Snow White~『一巻』
今井が帰って行って
私は玄関から家に入った。

緊張して
心臓が出そうになった。


「雪湖ちゃん、あなたは挨拶くらい
できないのかしら?」
ミツの厳しい声にびくついた。


「あ・・・
おじゃまします・・・・。」


「それから?」


「え?」


「あなたはこれから私の下で
動いてもらうのだから
きちんと私に挨拶するべきでしょ?
小さくてもそこのとこ
しっかりしてもらうわね。」
ミツの叱責に私は驚いたが

「よろしくおねがいします。」
そう言った。


「じゃ、ついてきて。」
ガニマタのミツの後ろをトボトボと
ついて歩く・・・・
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