~Snow White~『一巻』
ケーキのお皿とコップを
一緒に洗った。


「いつもえらいよな。
雪湖はこの仕事寝るまでやってるよね。
お風呂もいつもピカピカだし
つらいだろう?」


「はい・・・・。
どうしてこんなことしてんだろうって
本当は悔しくなります。」


「ここでこうして覚えたことは
雪湖にとっては、きっと女性として
役に立つことばかりだよ。
結婚すれば家庭で愛する人のために
することだし。
愛に飢えてるんなら
自分の子供たちにはたくさんの
愛情で抱いてあげられるだろう。
前も言ったけど
ここですさんでいくんじゃなくて
ここで輝いて行けばつらくなくなるよ。」


智久は、私に洗った皿を渡した。


「輝く・・・・」
私は考えた・・・・・。


「勉強も今まで通りしっかりやって
いつかここを離れる準備を
しっかりすればいい。
未来のための今準備をしてるんだぞ。」


「準備か・・・・」
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