だって、愛してる
「お勘定ええ?」
「お、おん…… あ、あんな!
そういえば俺バイク欲しいねんか!」
「……バイク?」
「そう。でもやっぱ高いから
バイトいっぱい入れて貯金してんねん」
「へぇー…」
ぴっ、
牛乳プリンのバーコードを通す。
「バイク買うたら、
一番に後ろに乗っけたるから」
「…はいはい、120円です」
「そしたらいろんなとこ行こな」
そう言ってあたしの手に120円を乗せる彼。
「…ありがとうございました」と小さく呟いた。