だって、愛してる





あなたの事、最初はすごい苦手でした。

誰とでもすぐにうちとけて、
誰にでも分けへだてなく接してて
いっつもアホみたいにニコニコ笑ってんのが、
とにかくカンにさわって仕方なかった。

でも、それは全部自分が
持ってへんものやからって、
あたしこの人がうらやましいんやって、
気付いたの。


あなたはよく、もっと彼氏を敬え!
って言うけど
あたしちゃんと、尊敬してるからね。















君の第一印象はとにかく無愛想。

コイツこんなんで大丈夫なんかなって
内心ちょっと心配やった。
お前かなり生意気やし、
そのわりにごっつ美人やったしな。

あんま態度悪いと上級生に
目付けられてまうんちゃうかなー、て。
まぁお前、その上級生もけちらしとったけど。

せやけどほんまはむっちゃ努力家で、
むっちゃ他人思いで、優しい奴やってわかってんで。


ま、素直ちゃうから、
なかなか人に伝わりにくいけど。

でも、もっとたくさんの人に
わかってもらえたらいいよな。






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