サンデー。

広幸が野球を始めたのは、幼い時、友達と公園に野球をしに行く和男の後ろをついていき、無理矢理仲間に入れてもらってたことが、きっかけだったと思う。

中学校に入る頃には、四番でピッチャーの座を手にしていた。
広幸の中学校の野球部は全国大会にも出場している強豪だったので、部活で野球をやることを選んだ。

広幸は1年生からベンチに入り、2年生からエースになった。

3年生になる頃には、甲子園にも出てる強豪校の関係者が広幸を見に来た。

広幸は、そのなかから条件の良い高校を選んで、推薦を受けて入学するはずだった。


甲子園への道は見えていた。



その先の夢さえも。






あの悲劇が起こるまでは。







あれから、




全てが変わった。





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