オサナナジミ
花火大会


辰也と付き合って少したった


呼び方を変えたの


辰也はアタシのこと未穂ってよんでくれている


アタシも辰也ってよんでいる


なんか気恥ずかしいけど


今日は麻耶たちと花火大会にいく


付き合ってることは直接いいたかったから、まだ誰にも言っていない


驚くかな?


アタシが年上の人と付き合ってるなんて言ったら


だいたい想像はつくけど


『そろそろ準備するか』


着付けは自分じゃできない


お母さんに毎年やってもらってる


お母さんはお母さんで楽しそうだけど


『お母さーん』


「どうしたのー?」


{ガチャガチャ}


洗いものをしている


『浴衣着付けてくれない?』


「今日いくの?ちょっと待ってねーもうすぐ終わるから」


急にご機嫌になった


何が楽しいのだろうか


「浴衣は?」


『ソファに置いといた』








< 114 / 188 >

この作品をシェア

pagetop