オサナナジミ
「じゃあ行こっか」
胡桃は遅刻してもケロっとしている
それが羨ましく思うときもある
アタシなんか超ネガティブだから引きずっちゃうんだよね
「うち金魚すくいやる!」
この通り胡桃は元気だ
『できるのー?』
「めっちゃ得意だし♪」
やる気まんまんのようだ
200円払って始める
浴衣の袖をまくっている
まくれるはずないけど
「この赤いヤツにしよー」
「そんなデカいやつにすんの?ムリでしょ」
麻耶の意見に賛成
『もうちょっと小さいほうがいいよ』
「じゃあこれ!」
さっきよりは小さめだが、まだ大きいと思う
{ポチャっ}
そんな音をたてて思ったとおりの結果になった
あみは破れ、金魚は水槽の中で泳いでいる
「もうちょっとだったのに」
残念がっている
『アタシもやってみようかな?』
「未穂が?」