LoveMission
今ならイケる気がした。
自分の中での確信を確かめたくて
私は荷物を持って
"D"が居るであろう場所へ向う。
管理棟のはずれ
数学科室
ドアの前で立ち止まり深呼吸をしてノックする
コンコン…
「はい…どうぞ。」
スグに聞える返事。
私はドアを開け中に入った。
先生1人1人に割り振られた小部屋
デスクワークをしている後ろ姿
「先生って先生っぽくないですね。」
「…そうか?」
イスごと私の方にクルッと向いて、不敵な笑顔で言う
この声やっぱりそう
「先生…」
言いかけた時
「よくあの2人、2人で帰らせたな。」
そう言って笑った。
今度は優しい顔で笑いかける。