時の旋律

「へっ?あっ何?」

「何って、怒ったかと思えば思い詰めた顔してボーっとするから…。」


俺はさっきの会話を思い出す。

「ボーっとなんてしてねぇし!で、場所はここなのか?」

俺は話を変えようと、地図に目をやった。

あのまま柚歌が話し掛けてくれなかったら、俺は思い出に溺れてたかもしれない。


「…?そうだね、ここら一帯が少し響きがおかしかった。」



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