時の旋律

「それじゃ、行ってくるな。」

現実に戻った俺は、覚悟を決め柚歌の方を向いた。

「…うん。」

柚歌は無理に笑う。


「柚歌、今までありがとな。」

「…空も、ありがと。」

溢れてくる涙を必死に堪えてることが、俺には一目でわかった。


< 212 / 236 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop