時の旋律
そこには歯車以外何もない……はずだった。


「こんにちは、空。」

歯車の前に金髪の少女が立っていた。

「いや……世界を終焉に導く者。」

少女は何の感情もこもっていない笑顔でそう言った。


嘘……だろ?あの顔……いつも見ていたあの顔で笑う少女に、
「柚歌……?」

俺は震える声で聞いた。
< 37 / 236 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop