時の旋律
髪は金髪だし、瞳の色も碧色だけど、その顔は柚歌そのものだった。

「柚歌?違うよ。」

少女は身に纏っている白いワンピースの裾をふわりと揺らすと、俺を見て

「私はただの語り部――物語を紡ぐ者だから名前なんてないんだよ。」



そう言った。

「そして君は、この物語の主人公。世界を終焉に導く者、間宮空。」

感情がこもってない声で、俺に向かってハッキリ告げる。

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