【長】野球ボール〜ソウソウの夏〜
「え…バカ…?」


俺の気持ちなんて知らないキョンキョンは、冷たい言葉を吐き捨てた。


「え、何で?ダメ?」


「ダメっていうか…そんなことできるんなら最初からしてるし…」


「ん?できない?」


「……絶対できない。結果見えてるのに」


悲しそうな表情のキョンキョン。

俺はそこまで悪い結果は想像できねぇんだけどな…。




「そっか…。やっぱり俺が一輝に聞いてみようか?何気なく」


一輝に聞くつもりもないくせに、俺は今まで何度もこの台詞を口にしてきた。


「ダメ!!」


他人に頼っていいことじゃないって分かってんだろ?

いつか…自分の口で、前に進む言葉を俺に言ってよ?
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