太陽のユメ
プロローグ





傷つくのが、嫌だった



でも

優しくされるのも怖かった





「嫌いだよ」

「え、」

「最初から、嫌いだった」





曖昧で、不確か

愛を知ってしまえば
何もかもが、ブレる



崩れる、失う、壊れる





だからあたしは、
素直に人を愛せなかった

素直に好きだと言えなかった





結局損をして



傷ついて泣いたあの日を
今になって、思いだすの




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