恋する受験生




こんな遅い時間に何も持たずに家を飛び出した娘をどう思っているだろう。



もう見捨てられてんのかな。




さっきの俊の言葉を聞いて、うるさく言われるのも愛情なのかなって少し思えた。




お父さんも、お母さんも……

うざいけど、私の受験のことしか頭になさそうだし。





家族の一大イベントって感じで受験を盛り上げている。




それって今まで気付かなかったけど、ありがたいことなのかな。



俊みたいに、何も言われなければ楽だけど、寂しく感じるものなのかな。





うざいうざいって思ってたけど……


私が間違ってた?





家の前まで早歩きで歩く。



胸に抱いたうさぎと一緒に鼻歌を歌う。





受験生なのに、楽しいなんて不思議。



俊ってすごい!!







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