恋する受験生




「で、今日はどうして俺に会いに来たの?」



部屋で少し話すことになった。



「あれ?なんだっけ?えへへ」




私は、担任のカンニング発言もすっかり許してしまっていた。





ちゃんと話せ!!と俊は、彼氏っぽいことを言う。



私は、ムカツク出来事を、ニヤニヤしながら俊に報告。



俊は、まるで保護者のように怒り来狂っていた。




なんだか、もう彼氏になったみたい。



俊って、どんな彼氏になるんだろう。


きっと、めちゃめちゃ大事にしてくれるんだろうな。




「俺が怒鳴り込んでやる!!!」



顔を真っ赤にして、担任に怒ってる俊。



「ありがとう!!」



「何笑ってるんだよ!!! ひどいって!!お前は頑張ったんだよ。頑張って、頑張って成績が上がったのに!! 許せないって!!」




誰かが自分の為に怒ってくれることが、こんなにも嬉しいなんて。


自分の怒りを消してくれるんだね。




「俊、大好き」


「そんなことはどうでも良くて!!まじで、俺ムカついてんだってば!!」










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