初恋の味はどんな味?
「いいなぁ……真凜の足、長くて……。」



ポロッと零れた言葉に真凜はニッコリ笑った。



「黒木君は桃華みたいな小動物系が好きなんじゃないかしら?」



「なんでそこで黒木君?」



「だって黒木君のこと好きなんじゃないの?」



しばらく流れる沈黙。



グランドから聞こえる声がやけに大きく感じた。



「……ぷっ…くくっ…」



堪えきれなくなって吹き出してしまった。



「なに笑ってんのよ?」



「ごめっ…くくっ、あはははッ!!!!」



私が黒木君を好きになった?



そんなわけない。



黒木君は友達。



初めての大事な男友達。



それ以上でもそれ以下でもないんだから。
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