a scar -傷痕-

メットを取ってこちらへ歩いてくる。

嘘…拓巳だ…

もう青信号だってのに、あたしの足は歩こうとしない。
むしろ、立ち止まってる。

「ナナ…だよな?」

偶然っていうか、
なんていうか………

「うん…ナナ」

一瞬、元カレにときめいてしまったあたしはいけない?

どうしてだろう、、
心臓の音が早くなっている気がした。
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