【短】キミ、幽霊ですけど!?
「もぉ、ナツのせいだからねっ!」
小さい声で、隣にしゃがむナツに言う
ナツは、笑うだけでなにも言わない
「はぁい、じゃぁ今日も1日頑張りましょぉ〜」
先生はそう言って、教室を出る
「あれ? ここにいるのは…」
「大遅刻をしたゆりさんではないですか!」
「うるさい! 大遅刻ではないし〜ちょびっと遅刻!」
「ちょびっとでも、遅刻は遅刻でしょ?」
あたしは、このナオの言葉になにも言い返せなかった
「よぉ!! アオイにナオ、久しぶりだな!!!」
ナツは、立ち上がってそういうけど……
「ねぇ〜ゆり、昨日の電話なに?」
……………えっ!?
「無視かよっ! おい、こらアオイっ!! ナオっ!!??」
「ちょっと、聞いてる? ゆーり??」
「ゆり、どこ見てるん?」
……………どこって??
「こっち見ろよ! アオイ! ナオ!」