【短】キミ、幽霊ですけど!?
「もしもし? ナオ??」
「なに?? 今度はひぃバアちゃんがソファに座ってる!? そりゃぁ、大変だっ!」
「そんなこと、言ってませんけど!?」
「はいはい。んで? なに」
「いや~…ナツがね、ケン君があたしのこと"ただの先輩"とは思ってないだろうって」
「うん、あたしもそう思う」
はやっ!
即答ですか…
「えぇ~…でも」
「アオイもそう思うって」
「まじですか…了解しました。 では、また明日」
「は~い。またね」
電話を切る
携帯を握りしめる
「…な、なんて?」
真剣な顔のナツ
「ナツと同じ考えでした」
「なんてこった!」
ナツは頭を抱えた
「ん~…どうしよ?」
「どうしようって、大丈夫だよ! あたし、ケン君はそんな風には考えられないし」
「ほんとか!? 俺が幽霊だからって、浮気を…」
「するわけないじゃん!」
あたしには、ナツしか考えられないって!
まぁ、幽霊だけど!