いじめっこのいじめ方
『夏実っ!』


あ…。


『サボり~?なら一緒にたまろ♪』


斜め下を向く視線。


わたしに話す権利なんてない…。


だから、わたしは開いたドアを閉めようとした。


でも、二人はそれを止めた。


『『夏実?』』


手をはさんでしまった。


「あ…っ、ごめ…。」


『なんで?なんでウチらと話してくれないの?』


だって


『ウチらなんかした?』


わたしと話してたら…。


「ウチと、話したく、ないでしょ…。」


『なんで?』


なんでって…。


決まってんじゃん。


「ウチと話したら二人も…。」


『いいよ別に。』


え?
< 17 / 31 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop