いじめっこのいじめ方
「わ、わたしが…ゆうをいじめ…た…?」


わけわかんない…と言うわたしに、先生は、大丈夫大丈夫、と繰り返した。


『まだ、大丈夫よ。先生もついていったあげるから、一緒に謝りましょう?』


謝る?


わたしが?


……ゆうに…?


「わたしっ、いじめたりなんかっ…。」


『分かってるわ』


「分かってないっっ!!」


なんにも、貴方は分かっていない。


「先生はなんにもっ…」


その時、わたしの頬に先生の手が勢い良く当たった。


「イッタ…。」


それがビンタだとすぐにわからなかった。


だって、わたし…なんかした…?


『いいからっ、謝りなさい!!』


いいから?


いいからって…。


どうでもいいからって事…?
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