【完】青春PLAYBALL!!
家に帰り、真っ暗の部屋に電気をつけずに入る。


暗闇の中、ベッドの上でチカチカ光りが点滅していた。


「そっか・・・今日携帯置いていったんだ」


携帯を見ると着信が4件。


着信履歴を見ると、全部柚からの電話だった。


柚のことだからきっと電話をかけてくる。


そう思った俺は、携帯を置いて家を出た。




その時携帯が、俺の手の中でブルブル震えた。

驚いてついボタンを押してしまった。



しまった。


今まともに話せる自信ないのに・・・・・・。


「・・・・・・もしもし」


俺はしぶしぶ携帯の向こうにいる柚に応えた。


『木波!良かった!やっと繋がった。もう!一番に電話かけたのに繋がらないんだもん』


「うん、ごめん。携帯家に忘れてっちゃってさ」


俺は柚に嘘をついた。


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