【完】青春PLAYBALL!!
小学校中学校と共に野球をしてきた三先と柚。



お互い大きな活躍をしたということで、二人はマスコミに取り上げられた。


テレビ番組で何度も、二人の握手をしたツーショットが流れた。


笑顔の柚を見るたびに何を考えているのか分からなかった。

試合前に抱いた淡い期待は嘘だったのかと思うほど。



そしてそのたびに、試合で柚のことを思い出した自分に後悔した。






窓のすき間から漏れる、ひんやりとした空気にブルっと身震いをする。


部屋から窓の外を見ると、落ち葉がカサカサと道路を動いていた。



このままハッキリしないまま野球をしていても、きっと三先に勝つ事なんて出来ない。




俺は決心した。




柚に・・・自分の思いを伝える。



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