【完】青春PLAYBALL!!
「・・・・・・木波、私さ、置いてけぼりになりそうで怖いんだ」


「怖い?」


「そう、怖いの」


その意味を知りたくて、柚の顔を見ると、柚はあの時のように、また寂しそうに笑っていた。


「いつか木波も、私と本気でキャッチボールしなくなるんじゃないのかな・・・ってね」


「木波"も"?」


「・・・・・・」


柚は寂しそうに微笑むだけで、後は何も言わなかった。

この言葉を意味するものは、きっと大きなものかもしれない。


けど、今はきっと・・・・・・。


だから俺は柚にこう答えた。

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