純白の翼

今朝は、比較的暖かく、太陽は微かな光で照らしていた。
僕は、美術部の課題の桜を描こうと誰よりも早く登校した。

運命の歯車が、回りはじめた瞬間だった。

白い息をはく。
砂利を蹴って歩く。
グランドの桜を見上げ、僕は目を見開いた。

「…………あ…」

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