SKY
「アオイさんとケンゴさんはいくつですか?」


「30やで(笑)」


「えっ???」


俺とカケルを交互に見て、目を丸々させるヒカル。


「そうっすかぁ・・・その容姿なら23ぐらいでも通用しそうですね」


「そっかぁ?サバ読みすぎじゃね?」


「いいんですよ!歳相応に見えますから。それに一ヶ月だけだし。店に来る女だって分かりはしませんから(笑)」


ヒカルに言われて、アオイとケンゴはここでは23歳で~す(笑)


新客が居ないって事でヒカルとカケルと俺の3人でキャッチへ出た。


「しかし・・・だるいのぅ」


「やる気無いですよ?アオイさん」


「女通らんやろ~?」


カケルもダルそうに周りをキョロキョロ。


「アオイさんとケイゴさんは彼女いてますかぁ?」


「俺はいるで(笑)」


「残念ながら俺はフリーや(笑)」


「アオイさんはいてはるんですね(笑)彼女怒りませんでした?この仕事」


「怒られたで(笑)でもそこは俺の女や。何でホストしなきゃいけないか理由分かってるからなぁ」


麗奈の顔を思い出してかじかむ手に息を吹きかけた。


「春磨ぁ。あの連れどうや?」


カケルが近くの通りを通る女3人組を指差して聞いてきたんや。


「おっ。ええやんけ!いっちょ行くか」


腰を上げて、身なりを整え、いざ・・・キャッチへ(笑)
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