左手の指輪とあなたの隣

『先生、お金持ちでしょっ』
と笑った。

『俺は、年中無休で貧乏だ!』
『あはははっ…じゃあ、藤堂先生失礼します。』

『おうっ』


そして、廊下を
歩き出すあなたの背中を
ずっと見ていた。


< 6 / 105 >

この作品をシェア

pagetop