お前は俺の予約済み!!
中庭を通る清々しい風も、



いつもなら心地よく感じるのに、



今日の俺には、ただうっとおしいだけに思えた。



部活はキャプテンの俺が休むわけにもいかない。



大事な試合も迫っている。



【瑠璃、学校側から何か言われてないか?なんかあったら俺に言えよ!!】



とりあえず急いで瑠璃にメールをした。



本当ならまだ学校にいて仕事をしている時間だろう。



瑠璃のことだから、もしかしたら、



俺のことを気づかって、何も言えないでいるのかもしれない。



俺の心配な思いは、考えれば考えるほどに、つのるばかりだった。
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