お前は俺の予約済み!!
静かで広々としたエントランスを通り、



エレベーターで3階へと上がった。



瑠璃の部屋の扉の鍵を開け、中へと入った。



最初は緊張したそんな動作も、



今となってはなんだかもう慣れたもんだ。



瑠璃より先にこうして部屋に入って、



瑠璃の帰宅を待つのは何度目になんのか??



自分の部屋より瑠璃の部屋のほうが、



落ち着く気分になる俺がいたりなんかする。



静かな部屋に明かりをつけ、ふと冷静になった俺だけど、



……やべっ……俺、制服のままじゃん。



今になって自分が部活帰りで制服姿だったことに気づいた。



まっ……いっか……。



シンプルな家具がいかにも瑠璃らしい部屋。



俺は小さくため息をつき、ソファーに座った。

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