お前は俺の予約済み!!
『悠??私はね、悠に好きになってもらって幸せなの。それだけでもこんなに幸せなのに、それ以上は望めないわ』



グラスに入った最後のひと口を飲み終えた後、



ポツリと瑠璃がつぶやくように言った。



『俺には…瑠璃しかいらないって思ってた…なのにさ、今日……他の子にキスしちまったんだぜ…。自分でもよく分かんねぇんだ。瑠璃とこんな付き合い方をしてたら、そのうち、その子を好きにならないとは言い切れない…そんな自分が嫌なんだよ』



『いいのよ。もしそうなったとしたら、私に魅力が足りなかっただけのこと。悠は自由で…自由でいて…私に縛られることは必要ないの』



どうして俺はこんなに瑠璃より年下なんだろう。



瑠璃より年上だったら、瑠璃はこんなことを俺に言わないのか?



頭をよぎるそんな思いを俺は一気に振り払った。



『瑠璃の考えは変わらないんだ??』



『うん…そうね』



『じゃあ……俺は今まで通り、好きに遊ばせてもらうよ』
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