お前は俺の予約済み!!
『あぁ、めっちゃ、さっぱりした~』



バスタオルでゴシゴシと髪を拭きながら、



ソファに座ると、瑠璃は俺の横にちょこんと座り、



『悠ったら、ちゃんと拭かないと風邪引くよ』



と、両手で俺の髪をバスタオルで包み込むようにして、



そっと優しく拭いてくれた。



『あ……サンキュー♪』



なんだかそのやりとりが照れ臭くて、



わざとおどけて見せた俺だけど、



内心、めちゃくちゃドキドキしまくりだった。



何を今さらドキドキしてるんだよ!!ってさ、



そう笑う奴もいるかもしれねぇけど、



好きな女が俺のためにしてくれることなら、



どんなことでも嬉しくなるじゃん??



< 86 / 185 >

この作品をシェア

pagetop