お前は俺の予約済み!!
8★★★俺を信じてくれるなら
『あのさ……瑠璃?』



『…ん??』



食べ終えた食器を洗う瑠璃の後ろ姿に俺は声をかけた。



言いたいことはひとつ。



言ったからといって何も変わらないのかもしれない。



でも、もう中途半端なのはお互いによくないから。



ごめんな……瑠璃。



『…俺さ…瑠璃以外の女と寝たんだ…』



こんなこと、ストレートに言うのは、



もしかしたら間違ってるのかもしれない。



けど、事実を隠しておくのはどうしても嫌だから。



『…っ…。あ、そうなんだっ…。そうよね?悠はモテるし、他の子と遊んでもいいって言ったのは私だし…。いいのよ…私は責めないわ』



『よくねぇよ…』



無理に笑顔を作って、俺を見る瑠璃。



『俺は、すげぇ悪かったと思ってる…瑠璃にも、その子にも…』



『私のことは気にしなくていいって』



『でも、もうこれからは絶対に瑠璃以外の女は抱かないから…』
< 94 / 185 >

この作品をシェア

pagetop