Tears〜硝子細工の天使〜

遠く夜空を眺めているとふいに流れ星が光った。


「あっ!」


咄嗟のことで

何もお願いする暇もなく消えてしまった。



「いまの流れ星見えた?」

よしきに言うと

「見たよ」と笑っていた。



「お願いする暇なかったぁ〜」


「僕はしたよ」

よしきは舌を出し、かほにベェ〜とやってみせた。



「何お願いしたの?」

わざと意地悪な質問をする。


「さぁ〜ね」

ニヤニヤ笑ってよしきははぐらかした。





もし、お願いする時間があったなら…


《よしきとずっと一緒にいられますように…》





流れ星の伝説が本当なら

かほは迷わずそう胸の中で願いを掛けただろう……。


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