奏彩る‐sou irodoru‐

朝日【対・鏡月】





幾つもの擦り傷を
涼しげな表情で隠す君


“弱くないよ”
隠れきれてない助けてが
痛々しい


崩れずに保とうとする心を
思わず抱き締めたくなる衝動

伸ばした手
けれども震えた

(強がりに触れるのが)
(怖くて)

(繊細な君に)
(僕は弱々しい)


果てしなく思える夜に
もどかしさは募り

朝日を待ちわびて
目を閉じる



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