かんけりっ!

戦いの音楽は悲しみの色。いわゆる生徒会の攻撃




★ ★ ★


戦闘フィールドは中庭。


計十人で争うにはなかなか狭いと思うし、何より隠れ場所は少ないと踏んでいる。


踏んでいたが、なかなかどうして。


「ハレルヤ先輩、あの人達どこにいると思います?」


十字に中庭を走るレンガ造りの歩道。


その中心にあるのはお馴染み、不二家ネクターの赤い缶。


僕等の作戦はサッカー部との対戦時とは違う形を取った。


描いた円の周りに五人を配置する、超守備的布陣。


最初から時間切れを狙うこの布陣。確かサッカー部との対戦時には理念に反するとか言う理由で却下になったはずじゃ。


だけど他の先輩達は何故か反対はしなかった。


「さぁてね。俺にはわからない。ただわかるのは気を抜けばすぐやられるよ」


その言葉に隣のフランシア先輩も頷く。


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