かんけりっ!



仕方ない。


世界を守るという大義の下ハレルヤ先輩を殺そう。


きっと世界の人々もわかってくれるはず。


「おいおい弟っ!?縄跳びをそんな死刑執行人みたいに握りしめてどうするつもりだっ!?」


くそ、止めてくれるな【勇者】よっ!!


僕は、僕はっ!!


そこで「ふざけるのもいい加減になさいよ~」と疲れ切った声が僕に理性を取り戻させた。


「今日くらいのんびりしようょ」


あぁ、桃東先輩が垂れまくっている。


いつも飄々としてる桃東先輩が…。


「そう言えばさ~。なんで夏樹君あんな事したの?」


あんな事?


あんな事って何?


「ほら。三階から君飛び降りたじゃん?」


「…あぁ~」


あれですか。


どうしてと言われてもなぁ。


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