かんけりっ!

エロゲーな幼なじみ




★ ★ ★


「君のパソコン貸して」


それはまだ4月にしては暖かな日曜のお昼の事だった。


ドアを開けた瞬間、突然の来訪者が挨拶も無しにニッコニコの笑顔でそんな事を言ってきたのだ。


とりあえず、意味がわからない。


いや意味はわかるんだ。「パソコンを貸せ」って意味は。


ただ言動の意味がわからない。


お前の家にパソコンあるだろ。


「ねぇ夏樹?夏樹ってば」


「いや、聞いてるから」


彼女。茜子はニッコニコの笑顔を湛えたまま、…ん?


茜子の胸の辺り。両手で大切そうに抱きかかえる四角い、何かパッケージが見えた。


「それ、何?」


パッケージを指差す僕に茜子はキョトンとした様子で応える。


「え?知らないの?」みたいな感じに。


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