みずいろ

こんなの・・・・なんの仕事なんだよ。


今さらながら思うのは、やっぱり彼女に会ってしまったからだろうな。



くそっ!



すげー、気になる。



なんで瑞貴と一緒なんだよ。



やっぱり、2人は付き合ってんの?



今頃・・・・



「ねぇ、ユウジ。キス、しよ?」



腕をからませて顔を近づけるみぃの顔を手で押しのけると、



「どうしたの?」



怪訝そうな顔をするみぃの体をベッドに押し倒した。



・・・・苦しいよ。


瑞貴と今一緒なの?


どんな顔であいつを見つめてんの?



苦しいよ・・・


「カホ・・・・」


初めて呼んだキミの名前に、


他の女の子と一緒にいる時に呼んだキミの名前に、


俺は、涙を流さずに・・・・泣いた。



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