みずいろ

「ユウジ、起きてたの?」



眠そうに目をこする彼女は、まだ寝ぼけてるのか、布団を少し引き上げた。



・・・ほんとに、誰だ?こいつ。



確か、猫みたいな名前の・・・・



あぁそうだった。



みぃ、って言ってたな。



次の仕事の相手のモデルの女の子。



昨日、マネージャーに紹介されたんだっけ・・・・。



いつもは、こんなに早くベッドを共にすることはないんだけど・・・・



「ユウジぃ・・・・昨日、サイコーだったよ・・・」



起きてんのかよ。



寝返りをうつみぃの手を外して、俺はベッドから抜け出した。



そんなに早く焦るように進めたのは・・・・


理由はわかってる。





昨日、会ったんだ。


友人の瑞貴と・・・・「彼女」に・・・・。






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