トゥエルブ・マーダーズ


彼女の悲鳴を聞き、管理人が部屋の鍵をこじ開け、通報し、その間に沢山の目撃者が集まり、【サイレンス】の行いが終結させられるまでの時間はあっという間でしかなかった、誰も手を出すことすら出来なかったと皆、口を揃えて云った。


辺りは飛び散った血痕と安モーテルのベッドでは染み込む暇もない程の血溜まりで吐き出す者が続出し、大変な騒ぎだったという幕切れだった。



ただし、【サイレンス】からはやはり何ひとつ聞き出すことは出来なかったが。




< 49 / 81 >

この作品をシェア

pagetop