わたしの胸に巣くうのは…
その後も何かと気を使わせてしまい、本当に申し訳がないです。

でも最後の授業のマラソンは、ちょっときつかったです。

体育の先生はとても厳しい方で、わたしに遅れてもいいから完走しろと言われました。

長距離のマラソンです。どんどんわたしは遅れて、ついには周回遅れ。

マラソンを終えて、待ってくれているクラスメート達が不安そうに見ています。

どくんっ…!

胸に覚えのある高鳴りを感じました。

けれどここで倒れるわけにはいきません。

みんなが待っていてくれているのです。頑張って完走しなければ…!

…そう思っていたのに。

高鳴りはやがて、もやのように胸の中に広がっていきます。
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