まぶたを開けた時


うわあああっ

こんな時に、それは駄目だよっ


恥ずかしくなってもがけばもがくほどシンの力は強まる。

シチなんかもうソファーでお茶してるし



ていうかシチお茶飲み過ぎだろ。




………そうじゃなくてシエナがあああ!!




「シエナっ」

「本当に大丈夫だからシエナは」




シンがやっと手を離してくれてベッドから羽織りを持って来てくれた。




「あいつ男の扱い慣れてるから」



ふわっとかけられた羽織り。



「17歳でそれはないでしょ」

「あいつの場合はありなの」



クハハッとシチまでもが笑った。


「僕も一回シエナに襲われたし」

「俺も」




………………へ?


シエナって一体…………。





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