まぶたを開けた時

大大大嫌い



初仕事も無事終わって、お城に戻るとやっぱり酔った私はシンに支えてもらいながら王子の部屋に向かった。



長い長い廊下は何のへんてつもなく、歩いても歩いても進んでる気がしなくて、ゴールの見えなさに余計気持ち悪くなった。




「大丈夫か?」

「う、うん……ごめんね、シン」



ギュウッとシンの腕を掴んでしまって、慌て離した

痛かっただろうか?



シンは私の一歩前に立つと中腰になった。


「おんぶするから、はい」

「い、いい!!」



それは、無理!!


私重いし、シンとそんな接近できない!!

ブンブン顔を振ると余計気持ち悪くなった。



「……もうほら、早く」



急かされて私はシンに体重を任せた。

どっちにしたって立ってられない。






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