手のひらに、桜
は?
一瞬、意味が分からずにキョトンとする
私が、龍見先輩を好きだなんて・・・
「絶対にありえないです。今日はじめて会ったのに」
由利じゃあるまいし、龍見先輩に一目ぼれもしない
私がそう答えると、先輩は
「そう・・・なんだ」
と呟いた
何を勝手に勘違いして―――
呆れて、声もでない
私は、先輩を眺めた
すると、先輩はふいに顔を真っ赤にする
「は?え・・・」
いきなりの反応に、こっちまでどうしたらいいか分からなくなる
そんな私から顔を隠すように、
先輩は手を顔に当ててそっぽむいた