手のひらに、桜
軽くため息をつきたいのを堪えながら、
私は口を開く
「その先輩とは、何もないから」
「えぇ?なんでぇー」
なんでも何も、ないんだけど
なんてことは、言っても無駄だろう。
と判断した私は、
「先輩とは、昨日初めて会ったから」
一応、そこだけは指摘しておく
「ついでに言うと、本当にあの先輩は最低な人だよ」
「最低って・・リンちゃんはモテモテの先輩だって言ってたよ」
もう一度言うけど、
リンちゃんが誰かなんていうつっこみは
絶対にしない
「それに、優しいって女子の間で評判らしいって」
その言葉を聞いて、私はため息をついた