手のひらに、桜


軽くため息をつきたいのを堪えながら、

私は口を開く




「その先輩とは、何もないから」




「えぇ?なんでぇー」





なんでも何も、ないんだけど


なんてことは、言っても無駄だろう。

と判断した私は、




「先輩とは、昨日初めて会ったから」





一応、そこだけは指摘しておく




「ついでに言うと、本当にあの先輩は最低な人だよ」




「最低って・・リンちゃんはモテモテの先輩だって言ってたよ」





もう一度言うけど、

リンちゃんが誰かなんていうつっこみは

絶対にしない





「それに、優しいって女子の間で評判らしいって」




その言葉を聞いて、私はため息をついた


< 37 / 190 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop