手のひらに、桜
「別にいいよ。原中先輩に、お願いしとく」
全部聞き終えた私が、そう返事をすると
橋本さんは感激したように私に飛びついてきた
「ありがとーー!!!紡ちゃんの恋も応援してるから」
「別に、恋なんかしてないから」
私は、半ば鬱陶しく思いながら
私が恋してるという部分を否定した
それから、橋本さんを体から剥がす
「あ・・ゴメン。感激して抱きついちゃった」
橋本さんは、そう言いながら
素直に私から離れる
その素直さを意外に思いながら、
橋本さんに呆れた
感激して抱きつくって・・・