世界で君だけ。



教室を見渡すと、みんな何事かとこっちを見てきている。


なんか気まずいなぁ…


それを察してくれたのか歩美は、“場所変えよっか”と私の手を引っ張った。





―――――

―――――――



しばらく歩いて、2人で中庭のベンチに座る。



「あ、のさ」


「ん?」


さっきの歩美の言葉に気になることがあった。





「“あの高宮 智”って言ってたけど、

それってどういう意味?」


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